ピアノ長続きの秘訣
- 武田深雪
- 2020年5月2日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年5月5日
ずばり毎日練習することです。
なーんだそんなこと?と当たり前の事と思われるかもしれませんが、長年多くの生徒さんの指導をしていて、やはりこれに尽きると確信しています。特にピアノを始めたばかりのやる気のあるうちにしっかり定着させることが大切だなと日々痛感しています。
また、少しずつ練習量を増やしていくことも大切なことのひとつだと思います。未就学児や小学校低学年のうちは、少しの練習でもそれなりに課題をこなすことも可能ですし、他のお子様との差を感じることは少ないと思いますが、小学校3年生辺りからは練習頻度と量で驚くほどの差が出てきます。
よく保護者の方から「うちは、趣味程度で構いません。」とおっしゃる方が多いのですが、よくよくお話しを伺うと、その趣味程度というのは、学校で合唱の伴奏くらいはできて欲しい、好きなアーティストの曲の楽譜をパッと見て弾いて欲しいということが多いです。実はそのご要望を叶えるためには、毎日少なくても30分練習をする事が必要です。理想は1時間以上です。1時間以上練習出来ればよりその理想に近づくことが出来ます。(学校によっては楽譜を渡されてから数日でオーディションということも少なくありません。)
ここまで読んで頂くとピアノを習わせるのは大変そうだな…と思ってしまった方も多いかもしれませんね…。しかし‼毎日1時間以上練習する習慣を身につけることが出来ているお子様はピアノのスキル以外の物を手に入れることが出来ます。それは、困難に立ち向かう力です。今はボタン1つで簡単に色々な事が出来る時代です。そんな子ども時代を過ごして社会に出ると突然厳しい現実が待ち受けている、という事が多くあるかと思います。しかしピアノで毎日こつこつ練習する習慣が身についているお子様は、すぐには成果が出なくてもこつこつ続ける事で他の人には負けない大きな力や成果を手に入れられる事を知っています。今は生きていくのにとても大変な時代になってきていますが、それに立ち向かう力を身につけることが出来ると思います。
私も未だに難しい曲の譜読みをする際は脳みそが沸騰してるのではないか?と思うほど苦戦し苦しんでいます。それでもピアノを続けるのはピアノが大好きだからです。自分のお気に入りのピアノで、音色を作り、音楽を作り、それを表現することが出来た時の喜びは、譜読みの苦しさの何倍にもなります。
ピアノを始めてみたいと思った方はまず日々の練習についてご家族で話し合ってみるといいと思います。きっと長く楽しくピアノを続けられると思います。
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